石の子猫に禊門。住民から愛される荻窪八幡神社

Y.Nakano
神社初心者コラム vol.4
住民から愛される荻窪八幡神社

荻窪を守る氏神様

「引っ越しが趣味」と友人に言われてしまったくらい、ここ数年に渡り1〜2年毎に引っ越しを繰り返していた私。

だが、今の杉並区の住まいはすぐには引っ越さないような気がしている。荻窪へ引っ越してきてから1年ほど経ったが、まだ参拝していなかった氏神様の荻窪八幡神社へ今回参拝する事にした。

荻窪に引っ越して来て1年越しに氏神様に参拝

「引っ越したら氏神様にお参りしておきなさいよ!」

と、引っ越す度に母から言われた言葉を毎回気には留めていたものの、実際のところどこが氏神様か分からず、とりあえず近くの神社をお参りなんかして過ごしていたが、今回は神社巡り記事を書くことになったのもあり、すぐに引っ越さなさそうという予感もありで、近所の友人に連れられて、ちゃんと氏神様へ参拝することになった。

氏神(うじがみ)様とは?
氏神様とは自らの住む土地をお守りくださる神様のこと。引っ越したらまずはその土地の氏神様にお参りすると良いと言われている。氏神様がどこか分からなければ、近所の人に聞くか、近所の神社の社務所にて尋ねるか、地域の神社庁に聞くと良い。

私の場合は失礼ながら1年越しのご挨拶になる。

まさかその荻窪八幡神社がこんなにも素敵なパワースポットだったとは、思いもよらなかった。

ご祭神・ご利益は?

八幡さんと言えば全国各地にある有名どころ。荻窪八幡神社のご祭神とご利益をHPで見てみると

ご祭神 応神天皇 (第15代天皇)
進取的な事に霊験あらたかで、学問成就・家業隆昌・延命長寿・
出世成功の守り神とされる。

「出典:荻窪八幡神社公式HP」

という事だそうである。

今から約1100年前に創祀されたものと伝えられているそうで、かなり古い神社のようだ。

「進取的な事に霊験あらたかで」というところが、とても前向きな印象を受け、私に流行り物好きで後先考えずに動いてしまう私にはちょうど良いのではないかと勝手にシンパシーを感じた。

アクセスは?

場所はJR西荻窪駅から徒歩15分ほど。または荻窪駅から徒歩22分程度。 荻窪駅からバスにて荻窪警察署前で降りてもすぐ目の前である。神社の西側には杉並アニメーションミュージアムがあり、観光に来る人はこちらに寄っても楽しいだろう。青梅街道沿いの住宅地に突然大きな神社が現れるのが驚きだ。

青梅街道沿い、荻窪警察署側の入り口

広く親しみのある境内

東日本大震災にて倒壊・再建された巨大な大鳥居

入り口はいくつもあるが、初めてのお参りのためまずは正面から参拝することに。正面から見ると壮観。

西側の大鳥居

杉並アニメーションミュージアムを背に大鳥居を見るととても大きい立派な鳥居である。

実はこちらの大鳥居、2011年の東日本大震災で倒壊をしたそうで、その年に再建されたものだそうだ。そのせいか、とても重々しい、地域を見守る簡単には壊れないような頼もしい立ち姿である。

鳥居を潜ると、まっすぐに続く参道が目に入り、境内の大きさが分かる。

まっすぐに伸びる参道

立ち並ぶ末社

右手には末社、猿田彦神社、秋葉神社が立ち並ぶ。

稲荷神社

一つ一つ鳥居と手水舎があり、神社全体の大きさを物語るようだ。ひとまず先に本殿へ行こうと一旦通り過ぎることにした。

ベンチに猫が

左手を見ると、なんとベンチに猫が、、、。

ベンチに佇む猫達

本物の猫ではなく、石造り。これは初めて見た。

神社ってこんなあしらいがあるのだろうか。都会の神社ならではといったところか。これは最近作られたものなのだろうか。神社も時代によって少しずつ変化しているのかもしれない。

かわいい子猫サイズ

厄落としの石の輪「禊門」

進むと鳥居の右手に石の輪が。厄払いをしてくれるそうで、ひとまず潜って見る。さっきの猫といい、こちらの石の輪といい、なんだか参拝者を飽きさせない工夫のような気がしてくる。とても親しみのある神社だ。

禊門

手水舎の狛犬

手水舎をのぞいてみると、珍しい。狛犬がいる。龍がいるのはよく見かけるけれど、狛犬がいる手水舎はあんまり記憶にない気がする。猫に狛犬に、なんだか可愛らしい。

参拝時間外。なんと門が閉まっていた。。。

そしていよいよ参拝!と見てみると、なんと門が閉まっていた、、、。

本殿前の門が閉まっていた

どうやら参拝時間が過ぎて閉まっていたようだ。(参拝時間:午前6時~午後6時※冬期は午後5時まで)一緒に来た友人は「閉まってるの初めて!」と驚いていたが、私が待ち合わせ時間を遅く指定してしまったが故の残念な出来事であった。

仕方ないので境内の能楽堂の横にあるベンチにてちょっと休憩。

瞑想をしているような感覚になる落ち着いた場所

薄々感じていたが、さすが大きな氏神様といったところか、とても落ち着いた空気感の場所である。

そして人も少なく、ベンチに座っていると心を自発的に整えようとしなくても勝手に落ち着いていくような、都会とは少し乖離した癒しの空間だ。こんな不思議な場所が都会の住宅街のど真ん中にあるとは、さすが1100年前からある神社。

参拝もできないので、今回は一旦引き返す事にした。また、落ち着いた時にでも来よう。場所がわかったので次は一人でも来れそうだ。そうして、末社だけお参りし、神社を後にすることにした。

夜は灯篭に明かりが灯される

多くの人々に親しまれている神社

後日、日を改めて参拝時間内にお参りすることにした。今回は門が開いてる!

そんなことに感動しつつ、境内を歩く。ふと見渡すと、けっこうたくさんの人が参拝している。

以前、来たときは誰もいなかったのに。というのは時間外だったからか、、。

ベビーカーを押したママさん、仕事帰りのような一人の男性、小さい子供連れの親子、ここの土地の人ではなさそうな観光に来た人っぽい男性二人組、、、などなど。

たくさんの人々に親しまれているようだ。

映画のワンシーンに入り込んだような本殿参拝

そんな状況を見つつ、私もいよいよ本殿へ参拝しようと門を潜ると美しい本殿がバッと目に入ってきた。

美しい、神聖な空間の本殿前

敷地内は門を潜る前とはまた違った神聖なる空間に足を踏み入れた感覚だ。私のような一般人が立ち入っても良いのだろうか、、、そんな風に思ってしまう。

とてもきれいに整備された場所。周りを見渡すと、何か映画のワンシーンのカメラアングルのように美しい拝殿前が目に映り込む。

今回はちゃんと氏神様へお参りするという事で、久しぶりにヒールなんか履いたりして、ある程度ちゃんとした格好で来たのだが、ちゃんとした格好でよかったと思った。そんなことを思いながら、引っ越して来てから1年以上経ってからの氏神様の参拝。

ふと、左側を見ると、空高く伸びる御神木。

道灌槙

(江戸城を築城したと言われている)太田道灌が石神井城を攻略するにあたり軍神祭を行い、社前に「高野槙」1株を植栽した。

「出典:荻窪八幡神社公式HP」

歴史的な槙(まき)のようだ。

お札・御朱印とご朱印帳を頂く

参拝を終え、氏神様ということでお札と、そして神社巡りをこれからするにあたってのご朱印帳と御朱印を頂く事にした。神社初心者の私がついにご朱印帳デビューである。

緑が覆い茂る荻窪八幡神社をかたどった綺麗なご朱印帳。

緑覆われる神社のデザイン

ちなみに、ご朱印帳は神社へ行くときはいつも持って行く事になると思い、事前にデザインをチェックして、綺麗だったのでここで頂く事にしようと思っていた。

裏は白ベースで雲の絵柄

神社初心者が最初に選ぶご朱印帳はとにかく自分の気に入ったもので良いのではないかと思う。

今回、ご朱印帳を手に入れた事で、次、神社へ行きたくなった。

大人のスタンプラリー感覚もあり、神社は良い空間だし、みんなが神社巡りで御朱印を集めたいという気持ちがわかった気がする。

なぜいま、わたしたちは御朱印を集めるのか?

2018.09.05

もちろん、御朱印も頂いた。神社初心者の記念すべき初御朱印!なんか嬉しい!

荻窪八幡神社の御朱印

実はドラマ「ごくせん」のロケ地だった

あとで知ったのだが、実はこちらの荻窪八幡神社、私がティーンエイジャーであったときにKAT-TUNの名前を世に知らしめた、仲間由紀恵主演のドラマ「ごくせん」のロケ地であったようだ。

学生時代は友達と「亀梨派か赤西派か」などとキャイキャイ話しながら通学時間を楽しんでいたことを思い出す。

ちなみに私は亀梨くん派で、家の近くの本屋で亀梨くんのポスターをボーッと眺めていたら本屋の定員さんに「亀梨くん好きですか?」と聞かれて「はい!」と答えるとポスターをカウンター下から出してくれて「どうぞ」と言われて頂いたので、そのポスターを大事に自分の部屋に飾っていた思い出が、、、。(←どうでも良い情報)

そんなちょっとした懐かしいミーハー心をくすぐるスポットでもあったようだ。

荻窪住民のパワースポット

多くの住民に愛されており、いつも美しく整備されている荻窪八幡神社。

今まで神社というものに目を向けていなかった私だが、こうやって土地の氏神様と生きるといったことを自然と行なっている人々を前に、八百万の神様の歴史とともに生きて来た日本に生まれたことを改めて思い知った気がする。

なぜ神社が人々に愛されるのか、科学的に説明することは難しいかもしれないが、行ってみた人が感じるであろう、神聖な空間というのが日々の自分の生活をリセットする、禊を行うことができる場所と時間を提供してくれるがために、こうやって古くからいつまでも愛されているような気がしてならなかった。

こうやって、昔の人々は神社と共に生活をしていたのだろうか。昔ではなくても今もそうしている人はたくさんいる。ここは間違いなく荻窪住民にとってのパワースポットだと思う。

“静”が感じられる、落ち着いた境内

多くの神社を参拝するのも良いが、こうやって自分の氏神様を訪れ、自分にとってのパワースポットを見つけて生活の一部に取り入れることもとても大切なことなのではないだろうかと思う参拝であった。

私も何かリセットしたいことがあったらここへ来よう。

みなさんも一度、自分の氏神様や自分だけのパワースポットを見つけて生活の一部に取り込んでみてはいかがだろうか。

 

ご案内

  • 住所・参拝時間

東京都杉並区上荻4-19-2

TEL:03-3390-1325

社務時間:午前9時~午後5時
参拝可能時間:午前6時~午後6時(冬期は午後5時まで)

 

 

  • 電車の駅から歩いて参拝される方

・JR中央線西荻窪駅から約徒歩15分

・JR中央線荻窪駅から徒歩約22分

 

  • バスをご利用の方

・荻窪駅北口駅より(約4分)荻窪警察署前下車

 

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ABOUTこの記事をかいた人

神戸市出身。大阪大学工学部卒。都市計画や高速道路などの社会インフラの設計をしていた理系女子。現在は電子書籍出版・セミナープロデュース、WEB解析・ディレクターなどを行う。仕事人間の独身アラサー女子で、癒しと婚活のために神社巡りを始めた。最近気付いたが、曽祖父が宮大工、祖父が能楽師という神社に所縁のある家系である。好きなものは引っ越しと生姜とゆるキャラ。