和泉式部の歌碑・良いご縁が近付く結社-貴船神社(4/5)

Y.Nakano
神社初心者コラム vol.1-4 貴船神社

世界が変わる、結社へ

小腹が空いてきたが、周りのカフェや川床はどこも満席で並んでいるため気軽に入れる雰囲気でもなく、そして最初のバスでの渋滞もあり時間がなかったため先へ進む。

 

続いて「結社(ゆいやしろ)」へ到着した。

後で知ったのだが、参拝には順番があるようで、三者詣といって本宮→奥宮→結社の順番に参拝するのが正式の参拝順のようだ。気になる人は注意。

 

ところどころにあるインスタの看板が目に入ってくる。観光客対策も万全だ。また縁結びよりもそんなことばっかり気になってしまう。

 

が、結社は先ほどの本宮とは少し雰囲気が違った。

 

「あぁ、私はここの方が好きだ。」

 

入った瞬間、さっきまでのアトラクション気分が一瞬で消え、急に落ち着いた気分にさせられた。

 

落ち着く。

 

 

緑に囲まれ、日差しがちらほらとしか届かない、苔が多い木々に囲まれた空間に、紅い灯篭と小さな社が佇んでいる。

白木の社と朱色の灯籠のコントラストが美しい結社

 

少しひんやりとした空気の中で、木々の割れ目からは太陽の光が見え隠れする。

 

木々に囲まれる結社の上空

人がたくさんいるわけでもなく、少しやって来てはすぐに帰って行く。

場所によってこうも感じ方が違うのか。

貴船神社へ来てから、ようやくホッとした気分になった。

 

近付くだけで運気が上がるような気がする御神木の桂

少し奥に入ったところは、一本の大きな杉の周りにたくさんの小さな木々が上に向かって伸びている御神木があった。

ふと、となりのトトロの1シーン、サツキとメイとトトロが真夜中にどんぐりを庭に巻いてムクムクと木々が上に伸びて行くシーンが頭に浮かんだ。

こうやって上へ上へと伸びて行く息吹を感じ、自分もそこに同調して運気アップをするのではないかと思う。

百人一首で有名な和泉式部の歌碑も

そもそも貴船神社が「縁結びの神様」として知られるようになったのは、今から千年もの昔の平安時代、百人一首にも登場する有名な女流歌人の和泉式部が、夫の変わりに悩んだ末に貴船神社に参詣し、夫との復縁を祈願したところ、願いが叶えられたという話に始まるそうだ。

その有名な和泉式部の歌碑もあり、そこは若干観光スポット(わちゃわちゃした感じ)となっており、歴史マニアの父もウキウキしたように写真を撮っていた。

和泉式部の歌碑

もの思へば 沢の蛍も わが身より あくがれづる 魂かとぞ見る

(愛しい夫が他の女性に心を奪われ、あれこれと思い悩んで貴船神社に詣でたところ、貴船川に一面に蛍が乱舞している。そのはかなく点滅する光を見ていると、まるで自分の魂が抜け出ていって、この身は今にも死にそうな気がするのです。)

「出典:貴布禰総本宮 貴船神社HP」

なんとういう切ない、、、。

私がこんなに人に恋い焦がれたのはいつの話だったか。今や私はそんな恋に恋い焦がれているのに、、、。

 

これ以上考えるとなんだか虚しくなるが、そんな気持ちは実際に参拝しているときは全く忘れてしまうくらい、この空間はとても心地よいものであった。

 

私は歌碑よりこの落ち着いた雰囲気を静かに味わいたく、石でできた座る場所がいくつかあったので、そこで少しの間、この空間を堪能した。

 

本宮だけならアトラクションに参加しに来ただけな気分であったが、癒しを求めるアラサー女子にとって、ここは来て良かったと思う。こういう無心というか、何も考えない落ち着いた気分になるから、神社は好きだ。これがパワースポットということなのだろうか。

 

きっと、ネガティブな気持ちを抱えているよりこうやって落ち着いた気分になっている方が良いご縁が回って来そうな気がする。

 

少し、前向きな気持ちになりながら、次の奥宮へ向かう。

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ABOUTこの記事をかいた人

神戸市出身。大阪大学工学部卒。都市計画や高速道路などの社会インフラの設計をしていた理系女子。現在は電子書籍出版・セミナープロデュース、WEB解析・ディレクターなどを行う。仕事人間の独身アラサー女子で、癒しと婚活のために神社巡りを始めた。最近気付いたが、曽祖父が宮大工、祖父が能楽師という神社に所縁のある家系である。好きなものは引っ越しと生姜とゆるキャラ。