アクセスは?車より公共交通を勧める理由-貴船神社(2/5)

Y.Nakano
神社初心者コラム vol.1-2 貴船神社

意外と長い、貴船神社までの道のり

京阪の出町柳駅から乗り継ぎ、あの鞍馬天狗で有名な鞍馬行きの単線電車、叡山電車に乗り込んだ。

お盆なのか思った以上に人がいて、思った以上に長い。貴船神社へと続く貴船口駅まで片道約30分。私は座れず。結構長い時間に感じられ、足腰が弱い方は座れるように一本乗り過ごして座席を確保した方が良いかもしれない。

そんな道すがら、神社初心者の私は歴史マニアの父に聞く。

「鞍馬ってあの鞍馬天狗の?」

神社初心者の私であるが、鞍馬天狗というワードは知っている。

そう。アラサー世代なら誰もが一度は見たことがあるであろう「名探偵コナン」の事件に出てきたからだ。逆を言うとその記憶しかない。

義経がなんちゃらという話と和泉式部の歌碑がどうたらという話をされたがついて行けずに、「鞍馬天狗は架空の話」というところだけ記憶に残った。

電車のつり革には短冊がたくさん吊られており、風流な電車に揺られ、ようやく「貴船口駅」に到着した。

貴船神社へ行くとき車はNG

駅を降りたらズラッと人が並んでいる姿が見えた。

バス乗り場のようだ。

旅館の専用マイクロバスの人もいるが、公共交通のバスに人が並んでいるよう。

結構な坂道で、目指す目的地までは約2kmあるということで、迷わずバスの列に並んだ。バスの中も案の定混み合っており、満席で乗り切れない人もたくさんいる中、バスは発車した。

周りは青々とした紅葉の繊細な緑に囲まれ、光が差し込んで綺麗。きっと秋の季節は真っ赤に色づくのだろう。

そんな緑を楽しんでいると、バスが止まった。

 

ん?

 

なかなか動く気配がない。

 

よくよく窓の外を見たら、とても道が細く、上りと下りの車両が行き違うのがギリギリのよう。

そのため、なおかつ参拝者がたくさん道を歩いているため、交通整理の方が上りと下りの車両を交互に走らせているようである。

公共交通のバスと観光バスの他に、車で来ている一般の方がたくさんいるようで、道が飽和してしまっているようだ。

駐車場もほとんどないようなので、ここへ自家用車で来るのはNGであることを強く言いたい。

車で来ても車が停められずに引き返している車両もあるようだ。しかも簡単には動かないので、歩いている人も大変だが、車に乗っている人たちも大変である。

おそらく、普通なら5分もあれば着くような道だが約25分くらい掛けてようやく目的のバス停に到着した。

涼と料亭料理を堪能できる「川床」

バスから降り、神社までは少し歩くようだ。

車と人がすれ違うのがやっとの細い坂道を登っていく。思った以上に坂道がキツイため、サンダルで来ている人もいたが、ここはスニーカーなど歩きやすい靴の方が良いだろう。普通のパンプスを履いていた母は歩きにくそうだった。

結構な坂道が続くため、スニーカーなどの歩きやすい靴がおすすめ

そして道すがら、「川床」が見受けられる。

川のど真ん中に出現する川床

鴨川の川床のような高さがあるものをイメージしていたが、川床は文字通り川の上にある床ということのようだ。

川の流れの中に突然オープンテラスが出現したかのような風景。

川の流れの上に床を張って川のせせらぎと共に料亭料理を堪能する場所だ。価格は3,000円代〜8,000円代と、さすが京都の料亭といったところで庶民にはちょっとお高め。

だが、ここでしか体験できない風流が味わいたい方はとても贅沢な気分にさせてもらえるのではないかと思う。季節物でどこも満席のため、事前に予約しておくとよさそうだ。

そんな川床を上から見下ろしつつ、クルマとギリギリですれ違いながらようやく鳥居が見えてきた。

 

続きははこちら

 

(↑貴船神社公式HP)

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ABOUTこの記事をかいた人

神戸市出身。大阪大学工学部卒。都市計画や高速道路などの社会インフラの設計をしていた理系女子。現在は電子書籍出版・セミナープロデュース、WEB解析・ディレクターなどを行う。仕事人間の独身アラサー女子で、癒しと婚活のために神社巡りを始めた。最近気付いたが、曽祖父が宮大工、祖父が能楽師という神社に所縁のある家系である。好きなものは引っ越しと生姜とゆるキャラ。