新感覚の神殿。出雲大社東京分祀 feat. 六本木

是枝久美子
神社エキスパートコラムvol.1
出雲大社東京分祀

縁結びの神様、出雲大社が六本木に

ライター是枝は、生まれも育ちも麻布界隈。

若いとは言えない年代に差し掛かった今になっても六本木のアパルトマンにつましく暮らす原住民なのです。

それなのに出雲大社の東京分祀(ぶんし)が自身の部屋から歩いて5分の場所に存在することに最近まで知りませんでした。

「分祀・分祠(ぶんし)」ってなぁに?

分祀とは本社と同じ祭神を別の場所でも祀ること

すぐそこにあった出雲大社東京分祠

知ったキッカケは、道を訊いてくれたお嬢さんの2人組。

ある夏の日、浴衣姿のお可愛らしいお嬢さんが「ここいらへんに出雲大社があるはずなんですが」と訊いてくれたのに、答えられないという失態を犯してしまったのです。

出雲大社といえば、島根の雄大な自然が織りなす荘厳な雰囲気と立派なお社がオフィシャルメージ。しかし、本店がどんなにお金持ちでも、宗教法人に税金が課せられなくても、六本木にそんな広い土地などあるはずもありません。

出雲大社東京分祀はマンション神殿

出雲大社東京分祀は、マンションの2階と3階部分を使って展開された新感覚の神殿だったのです。出雲大社という聴覚情報と、マンション神殿という視覚の情報が乖離しすぎて脳みそが瞬時に処理ができなかったのでした。

マンション神殿

しかし神殿はやはり天下の出雲大社の分祀ですから、いかに地元に住んでいても“氏神様&氏子”というフレンドリーな関係を構築できるような神様とはちょっと違うみたいなのです。そういうわけで、探し当てた出雲大社は、やはり私にとっては格式のある立派なお宮さんでした。

出雲大社のご利益は?

出雲大社といえば、言わずと知れた国内最大の神社にして縁結びの覇者。いまさら調べるまでもないのですが、お作法なので転記いたしますと

出雲大社におまつりされております大国主大神様は「“縁結び”の神様」として古くから信仰されておりますが、これは単に男女のご縁だけではありません。人々を取り巻くあらゆるつながりのご縁です。広く人々と幸せのご縁をつないでくださる縁結びの神様です。

「出典:出雲大社HP」

だそうです。

大国主大神様といえば、だいこく様の通称の方が親しみありますね。

ビジュアルだけだと恵比寿様といっしょにフィーチャーされてる2ショットシーンが印象深く、恋より金運を運んできてくれそうな神様ですが、恋愛成就もしっかりと担ってくださいます。

出雲大社のHPによりますと、厳密には、七福神の大黒天さまと、ここにまつられているだいこく様は別神だそうですが、恵比寿と六本木が広尾を挟んで日比谷線でつながっているのも偶然ではないのかもしれません。

車より東京メトロを推奨

出雲大社分祀は六本木通りを中心線にしたら、六本木ヒルズとほぼ線対称の場所に位置します。

東京メトロ日比谷線の六本木駅、地下鉄大江戸線の六本木駅、東京メトロ千代田線の乃木坂駅で降り地上に上がったら、まず聳え立つ六本木ヒルズを探してください。

すぐ見つかりますね。

六本木ヒルズを見つけたらもうすぐ

六本木ヒルズを見つけたら、今度は六本木通りをヒルズの反対側に渡ってください。

渡って左に進むと、(要するに渋谷の方向に進むと)六本木明治屋が見えてきます。明治屋の前を通り過ぎたら注意深く右側を見ながら歩いてください。

二手に分かれた角があります。二手に分かれたうちの左側へ進むと、進行方向左側に、出雲大社東京分祀という大きな表札の掲げられた上り階段がありますので、昇って行ってください。

チェアウォーカーの方にはエレベーターあります。誘導看板に従って、建物の中にお進みください。

エレベーターの誘導看板

車を推奨しないワケ

チェアウォーカーの方は車でお越しでも楽しいと思いますが、東京分祀は世界都市六本木です。

昼間の時間帯ならカフェでお茶をするだけでもいいですが、夕暮れてくれば、美味しいお料理も、美味しいお酒のお店も始まります。

出雲大社東京分祀はどんなとこ?

東京分祀は、境内がありませんから散策するような空間もなく、お参り自体は秒で終了してしまうので、できればお参りの思い出に六本木の雑踏を散策してからお帰りください。

お参りはしっかりできますよ

結婚式できます

一般に詣でるだけだとお参りは秒で終了ですが、本宮の中では、通常の神社が執り行う行事はもちろん行われていて、結婚式もお祓いもやっていただけます。縁結びの神様のいらっしゃる本殿で厳かな式が執り行われていますので、お参りの際は静かに参拝してください。

じっくり読みたい「縁結びの極意」

もちろん御朱印も書いていただけます。

ハイテク手水舎

どこの神社も参拝者が穢れを浄める手水舎がありますね。

柄杓でお水を救って手を洗い、手にとったお水で今度は口を濯いでお参りに向け心も整えるのですが、こちらの手水は、柄杓を近づけるとお水が出てくるハイテク手水舎です。

ハイテク手水舎

よく公共施設やビルのお手洗いで、手を近づけるとお水が勝手に出てくるシンクがありますが、柄杓を近づけると出てくるお水は、由緒のある神社と最先端の技術が融合したなんとも不思議な一瞬でした。

びっくりして後ずさった私に、お守りを分けてくださる若い巫女さんが、静かに笑顔を見せてくれたのが救いでございました。

出雲大社 feat. 六本木

思いがけないご縁で神社巡りコラムの執筆をやらせていただくことになり、その担当の1回目が出雲大社東京分祀という身にあまる大役でございました。

由緒、歴史、縁起を中心に言及する便利なガイド本が多数出回っていますが、こちらは境内も御神木もない、マンション神殿。

そのような場所に東京分祀を展開してくださった出雲大社の英断に感謝するとともに、六本木を新しい文化と芸術の発祥地とみていた「先見の明」に敬服致しました。

これからの六本木に縁結びのパワースポットとして新しいタイプの参道が形作られていく予感がしています。

 

ご案内

  • 住所・参拝時間

東京都港区六本木7丁目18-5

TEL:03-3401-9301

参拝時間:午前9時〜午後5時

 

 

  • 電車をご利用の方

地下鉄(六本木駅)

・東京メトロ日比谷線(2番出口より徒歩約1分)

・都営地下鉄大江戸線(7番出口より徒歩約3分)

 

  • バスをご利用の方

渋谷駅(東口バスターミナル)より

・都01新橋行きバス六本木停留所下車

 

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ABOUTこの記事をかいた人

東京都出身。早稲田大学卒業後はNHKサービスセンター、松竹シナリオ研究所、アオイスタジオを経て、ある日、ひょんなことから週刊ポスト編集室の片隅にある記者の詰め所に入れてもらい、記事作成用情報収集係を担当。以来テープ起こしは自分でやらないと気が済まない自己完結型フリーライターとして月刊誌、フリーペーパーなど紙媒体を中心に活動を展開。(但しサイトのテキストはビギナー)青山学院も出てるダブル学士の変なヤツ。